和紙とは
和紙の特徴
和紙は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの靱皮繊維を原料として、これらの長い繊維を十分にしかも均一に絡み合わせるために、「ネリ」と言われる植物性粘液を混入して水の中で攪拌(かくはん)して、一枚一枚漉きあげ、乾燥して作られます。
この製法は手先の器用な日本人が考案し普及させた独特のもので熟練した手さばきを必要とします。
こうして作られた和紙は、外観面では天然の繊維特性がそのまま活かされ、優美で柔らかく、しなやかで軽く、通気性に富み手触りが良い。そして実用面では、いずれの機能にも融通性が高く、自然な強さを持つという、優れた特徴を持っています。
和紙と洋紙の違い
「洋紙は百年、和紙は千年」の言葉がありますが、大宝二年(702年)の日付のある正倉院に残されている書物を見ることができるのは、酸化されにくいという和紙ならではの保存性の良さを何よりも証明しています。 因州和紙とは
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